音楽は民族を越えて~バレンボイムと若者たちby mu-taro

mu-taroが録画しておいてくれた物ものを鑑賞。

有名な指揮者でピアニストのダニエル・バレンボイムが、アラブ諸国とイスラエルの若い音楽家たちを率いて、パレスチナ自治区のラマラでコンサートを開くまでの、6年にわたる奇跡そこでの演奏を記録したドキュメンタリー。

バレンボイムは「わたしは政治家ではありません。音楽家です。」と言っているんですが立派な政治家です。
オーケストラを作り、そこで若者たちの交流を持たせ、話し合いをさせ、考えさせ、そして一緒に音楽を作っていく。
その過程の中で相互理解が生まれていく様子が描かれていた。

最初は政治の話になるとギクシャクしていたイスラエル人とパレスチナ人が5年後には
「話し合いが出来ることがいいことだと思う」といいながら国の情勢を話し合っていく。
これって凄いことだと思うのです。
隣に座って同じ楽譜を使って音楽を奏でているうちに、お互いの国のことを理解しようという感情が生まれてくる。
差別という心の壁が崩れていくのが見て取れる。
これをやってのけるバレンボイムは音楽家であると同時に政治家だと思う。

音楽は荒削り、もう凄いくらいなのが1999年の結成当時のオーケストラ。
2005年には勢いのある音楽になっている。
成長が聞こえるのはとても楽しい。
でもオーケストラを離れてバイオリニストがバイオリンを弾くと西洋音楽ではなくアラビア音楽に聞こえるのがとても不思議。
そしてラマラ地区で結成した子供のためのオーケストラはもうアラビアの音がする。不思議なものです。

音楽をする場というのは、きっと多分とても少ないと思うのです。
その場を作ってくれたバレンボイムのオーケストラの働きはいったいどれだけのものがあるのでしょう!
戦いの真ん中で楽器を演奏する子供たち。
その戦いの無意味さを説くバレンボイムの活動には敬意を表したいと思います。

このオーケストラの名前はウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラ。
ゲーテの『東西詩集』からとって名前をつけたといいます。
日本で暮していると遠い国の戦いに感じますが、
みな、望んだ人が、音楽を勉強できる世界になってほしいと思いながら見ました。
戦いの中で音楽は成り立ちません。

バレンボイムがピアノを弾くシーンもあるのですがやっぱり彼は指揮者が似合う。(とわたしは思うのでした。)
そしてヨー・ヨー・マ。
音楽は人と人をやさしくつなぐ道具かもしれない。
そんな風に感じた作品でした。









「お願いですから、なんでもしますから、
望むのなら、食事でも花束でも、ダンスでもしますから、
お願いですから弓を端から端まで使って演奏してください、お願いです。」
と言うバレンボイムが可愛かった。
そしてまたその台詞で音楽が変わる。
演奏が上達する瞬間って素敵だと思います。

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