クシシュトフ・ヤブウォンスキ講師コンサート@笠間公民館

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愛してこよないピアニスト Krzysztof Jablonski氏のピアノリサイタルと公開レッスンを聴講するために茨城まで行ってきました。
最初にこのリサイタルと公開レッスンがあると聞いたときは「新潟→東京→茨城」を考えたので遠すぎて無理かなぁ、と思っていたのですが、ひらめいたの。
新潟→福島→茨城と南下したらどうなるかしら?と。
結果は車で3時間半、300㎞の旅だったので、車で行こうと決心。
そしたらみやこちゃんがおつきあいくれると言うではないですか!
2人で高速ドライブ4時間後、笠間の公民館で、それも音の調子の悪いYamahaのピアノで聞いてきました。

彼の演奏をライブで聴くのは5回目。
最初89年のライブは4年待ってのライブだったので、生で聞けた喜びなのか、クオリティの高い演奏だったのかもう覚えていないくらいだけど感動したのは覚えている。
去年16年ぶりに聞けたときも感激した。
でも今日のこの演奏はもう鳥肌物、涙もの、もう動けませんでした。
ホールも多目的ホール、ピアノも良くない。
そんな中であの演奏をしてくれるとは!
もう今命を奪われても悔いはありません。それぐらいいい演奏でした。
今まで聞いた中で一番すばらしかった!
彼の本領発揮のプログラムでした。
あのクリアな音で、かの構築力で音楽を理解して、あのダイナミックレンジで弾く。
予習をしていてハイドンもベートーヴェンのアパッショナータも、あの音で、あのスタイルで弾いたら素敵だろうなぁ、とは思っていたの。
ショパンは90年に聞いているのでそれこそ18年ぶり。
20代の青年が弾いたソナタが40代の男性が演奏するソナタにどう変わっているのかとても楽しみにしていたのです。

演奏が始まったら一瞬で五感の全てを音に奪われて、神経むき出しにされたところに音楽が降ってきた。
両脇に友達が座っていることも、一方の友達がJablonski氏リサイタル初体験なのもすべてわすれて聞き入った。
息をするのも忘れるくらい、素敵だった。
音、構成力、ダイナミックレンジ、どれをとっても彼の持っているものの100に近い物を見せてもらいました。そしてわたしが今回改に一番感激したのは「休符」。
一瞬音楽全てがとぎれる休符になった瞬間、ぐわ―――んと世界と空間が広がって、広がった空間にクリスタルのボールみたいな音をぽんと放つ。
そんな演奏。
美しすぎて涙になるハイドン。
アパッショナータはもう圧巻。
剛胆で迫力のある、でも理知的な男性が、男性の魅力を全て使って、音楽を奏でた美しさを全面に出したアパッショナータでした。
終わっても拍手が出来ない。息が出来ない、手が震える。
素敵だった。
これでショパンのソナタの調子が悪くても、これだけで至福の極みだと思って過ごしたパウゼ。
そして後半の18年ぶりのJablonskiの演奏するショパンのソナタ。
もう、もう、もう!
90年の演奏だってとっても素敵だったのに、今の大人の演奏の迫力は筆舌に尽くしがたく。
時の流れをこれほど感謝した瞬間はありませんでした。
16才で、実家にある音質なんてこだわっていないテレビで見たJablonski氏の演奏を「素敵」だと思い「これからずーっと追いかけて聞いていたい」と思った高校生のわたし。
今その時にもどって抱きしめて上げたい。
あれがなかったらこの演奏を聴くことはなかった。
25年かけて、この演奏を聴くための全てを整えていたのだと。
そしてこれもまた89年以来の英雄ポロネーズ。
こんな曲アンコールじゃありません。プログラムにいれていいよ!って曲。
すごい。もう他の人の演奏は聴けなくなるくらいの圧巻。
そして最後のピアソラのオブビリオン。Jablosnki氏の編曲。
これは他での評判がとっても良かったので一度聞いてみたいと思ってた曲。
優しすぎて涙になる。
この優しい音に惹かれて聞き始めたんだよねぇと思うやさしい音楽。
多分もう1曲アンコール曲を用意してくれていたみたいだけれど(そうみえただけかなぁ?)お客さんが席を立ち始めてしまい終演。
もう動けない、ふるえは止まらない、しゃべれない、泣かないのが精一杯。
なのにJablonski氏の通訳さんに「楽屋に行きましょう」と連れて行かれるわたし。
もう幸せの極みなのにそのあとでJablonski氏にお会いして、素敵な演奏のお礼を言って、お嬢様の写真を見せてもらって、やさしくお話しして頂いて、もう異次元ワールド。
テレビの中で演奏していた人が目の前にいて、ポーランド語で話して、笑って、時々英語でお話しして、お水飲んだり、荷物持ったり、i-pod touch操作したりしてるんですよ?
もうあの怒濤の感動の後にそんな刺激をうけて半ばパニックのわたし。
でも幸せの時間でした。
こんな幸せ二度とないかもしれない。
そんな風に思ったリサイタルでした。
プログラム

1. ハイドン:ピアノ・ソナタ ハ短調 Hob.XVI/20
Haydn: Piano Sonata C minor Hob.XVI/20
2. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ ヘ短調 op.57 “熱情”
Beethoven: Piano Sonata F mionor op.57 “Appassionata”
---Pause---
3. ショパン:ピアノ・ソナタ ロ短調 op.58
Chopin: Piano Sonata B minor op.58
アンコール
ショパン:英雄ポロネーズ
ピアソラ:オブビリオン(Jablonski編曲)

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