クシシュトフ・ヤブウォンスキピアノリサイタル@東京文化会館

今年も1回しか彼の演奏会が聞けない(涙)
その大事な演奏会でした。

画像


今年は震災の影響で、彼のスケジュールが割りとゆるかったせいか、
2日前の神奈川のリサイタルがすばらしかったと、師匠と師匠の奥様が大絶賛されていて、
かなり楽しみにしていきました。

そういえば20数年前、彼の演奏を最初にライブで聴いたのもここだったなぁ。
なんて感慨深く。

プログラム
ショパン作曲
スケルツォ1番
スケルツォ2番
スケルツォ3番
スケルツォ4番
ベートーヴェン
ピアノソナタ第17番テンペスト
ピアノソナタ第23番熱情

ご存知のとおり東京文化の小ホールは扇形。
ピアノのコンディションに苦労したのでしょう、ピアノはヤマハでした。

このリサイタル前、予習として、公開レッスンでヤブウォンスキ氏が講義したスケルツォ全曲を見直してきたせいもあるのですが、
ヤブウォンスキ氏の音楽が隅々まで見えるような演奏でした。
音が、暖かい。
そしてクリア。
どんなに早いパッセージでも、音を1度にたくさん鳴らしても絶対にごらせないテクニック。
それでいて、男性的な音楽構成。
曲が進むにつれ、ピアノを鳴らせるようになってきて、
3番、4番は圧巻。
彼の音と音楽はとても暖かく、やさしく、幸せな気分になれるものなので、いままで彼の演奏会で泣いた事ってなかったと思うのですが、
4番では涙が思わずあふれました。
初めて泣かされたかもしれません。

後半のベートーヴェンはとても丹精な、ハンサムで好青年なベートーヴェン。
テンペストは彼の今夜1番の自信作だと音楽事務所の社長さんがおっしゃってましたが、ふむ。
熱情はこれはこれであり、の演奏。
無骨で、不器用で、世を斜に構えてみていたベートーヴェンの姿はどこにもみえず、
愛されて、ハンサムで、器用で、満たされた、好青年のベートーヴェンの熱情でした。
いいのか悪いのかはおいておいて、ヤブウォンスキ氏自身の人間性が透けて見えるような演奏でした。

アンコールは3曲。
画像

ラフマニノフは似合います。
この作曲家さんだけでリサイタルして!って毎回思う。
切ない、切ない楽興の時。
鎮魂なのかなぁ?葬送なのかな、という深刻な美しさ。
そしてスクリャービン。
もうね、これ、彼と肌を合わせているんじゃないかと思うくらいエロティックでした。
肌のぬくもり、わかっちゃうような演奏。
裸で抱きしめられているようなエロティシズム満載のエチュードでした。
いろんなかたがたがスクリャービンってエロティックとおっしゃるのがとってもよくわかりました。
最後はショパンのエチュード「革命」
さっきのエロはどこいったの?
革命起こしてやる!といわんばかりの、スピードとクリアさと、精彩を放った演奏。
駆け抜けるように終わった2時間でした。
すごすぎて、しばし動けなかったのはしかたないかな。
ほぼ最後に客席を移動した形になりました。

演奏後はサインの列に並んでHelloだけいいに行きました。
おお!待ってたよ、来てくれてありがとう!と言ってもらい
テーブル越しにHugしていただき、来年の再会の約束をし、
会場を後にしてきました。

今彼の演奏に出会って、ここまで好きになるのはある意味簡単なことだと思うのです。
でも26年前、19歳の彼の演奏を聴いてこのピアニスト好き!この人がピアノを弾くならきいてみたい!と思った高校生の自分をぎゅーっとhugしてあげたくなりました。
85年のショパンコンクールのテレビ放送見ながら彼の名前を必死に書きとめ、彼の音楽、音が好きだと、どんなに否定されても揺るがなかった高校生の自分ってすごかったな、と改めて思ったリサイタルでした。

お付き合いくださった
nadzさん、みやこちゃん、こみこみ妻、mu-taroどうもありがとうございました。

Jablonski氏のリサイタル、来年は最低2回は聞けそうな予感です。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

ファンの一人。
2011年12月29日 03:06
確か以前にもコメントさせていただいたことがある者です(笑)お邪魔いたします。

そう、彼の演奏は本当に不思議な暖かみがあるんですよね。
一緒に連れて行った母親も、大満足のようでした。
また次回が楽しみです
2011年12月30日 01:22
ファンの一人。様
コメントありがとうございます!
Jablonski氏のファンの方は大歓迎です。

お母様にも気に入っていただけたようで、私設回し者としてはうれしい限りです。
来年は(演奏会で)2回来日予定があるみたいです。どうぞお楽しみにお待ちください!

この記事へのトラックバック