公開レッスン講師:クシシュトフ・ヤブウォンスキ@笠間

今回の茨城のもう一つの目的、クシシュトフ・ヤブウォンスキのピアノ公開レッスンを聴講してきました。

公開レッスンはその演奏家が
「音楽を(演奏を)、どう考え、どう練習し、どう構築していくのか?」
を生徒に伝える段階で「言葉で」見せてくれるのでとても好きなのです。
今回は大好きなピアニストさんの筆頭だったのでとても楽しみにしていきました。

ショパン作曲スケルツォ4番。
ショパンの基本。
絶対に左手は右手より大きくならないこと。
ショパンは常に右手がメロディーだと言っても過言ではない。
表情記号の読み方。
曲の流れの強弱を示す記号が、途中のスフォルツアンドや、アクセントなどで忘れてしまわないように。
スフォルツアンドも強弱記号の中のスフォルツアンドであるように。
ペダルの処理。
メロディーをつなげるための道具として使わないこと。
踏み替えの位置の判別の仕方が濁らせない方法につながる。
弾き方。
きちんと音をつかんで弾くこと。つかみ取っていないと音楽が逃げる。
長い音符も、急がないこと。

プロコフィエフ作曲ソナタ6番第1楽章。
プロコフィエフとは、古典の手法を駆使して、古典の曲を作曲したのではないかと思う。楽譜をアナリーゼすると、近代の作曲家ではなく、古典の作曲家に見えてくる。
というのがJablonski氏の見解。
まず音を出す前に楽譜を読んでみるというのは重要なこと。
音を出す前に楽譜を読んで、その楽曲の美しいメロディーを探し出す作業が必要ではないだろうか?
ペダルの位置もアナリーゼで決まる。
早い連符も一つずつしっかり弾いて音がどう動いているか確認する。
和音の理解。
転調、借用調、近親調、ドミナント、など理解して弾くか、理解しないで弾くかで音楽が変わる。
楽譜にある強弱の維持。

ショパン作曲スケルツォ2番
テンポのとりかた。
皆ショパンだと必要以上にテンポを揺らして弾くのはおかしい。
テンポを一定に保って弾く。これはモーツアルトでもショパンでも一緒。
直せることは、即刻、今すぐ、緊急に修正すること。
5年後や10年後に直るのではない。
今理解して、今直せるものは今直る。それをしっかり考えて弾くこと。集中して弾くことができれば修正できることはたくさんある。
メロディの最後まできちんと弾くこと。
次の音楽に生きたい気持ちはわかるけれど、それで最後の音をおろそかにしないこと。
そういう弾き方をすると鍵盤が熱すぎてさわっていられない「音楽」に聞こえる。
必要以上に腕や手は飛ばさない。これはミスタッチにつながる。
メロディーからメロディーのつなぎはちゃんと時間をとっても音楽になる。
自分の出した音は最後まで聞くこと。
左手がベースで伸びているときのペダルの処理の仕方。左手が離れてしまうとペダルそのものが使えない。
ソプラノが聞こえていること。フレーズの途中でソプラノがもぐって聞こえるのはおかしい。
音符の書かれている大きさが小さくなったからと言って、カデンツァの扱いをしてはならない。きっちり小節線が入っているのを理解すればカデンツァとしては演奏できないはずである。

もっともっとあるのですが、楽譜と呼応しないと説明できなかったり。。。。
楽譜に忠実なのは知っていましたが、こういう読み方で忠実なのか、という箇所がたくさん。
こうやって弾くピアニストさんだからすきなんだなと。そしてあのクリアな音が生まれるのだと思えたレッスン。
時々聴講生が大笑いするようなたのしいレッスン。
ただ、時々生徒さんのピアノでたち弾きしてくださるんだけれどもう音の違いがすごすぎて。違って当たり前なんですけどね。
プロコフィエフにいたっては、講師用のピアノでかなりの長さを弾いてくださって、
もう美しいのなんのって!
あんまり長く弾かれるとまた泣いちゃうじゃなぁい!!!と見当違いなことを思うわたし。
レッスンですら美しすぎて胸が痛くなるとは思いませんでした。

通訳はお友達のnadz&miloさん。
前日いろいろ「想定外」なことがあって、ほとんど彼女を眠らせなかったわたし。
ほんとうにごめんなさいね。そして付き合ってくれてありがとう。
いつも以上にお疲れ様でした。
とても聞きやすい通訳で、そして、楽しい通訳でした。
楽しい時間をありがとう。
そしてお疲れ様でした。

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お別れの最後にサインを名前入りでいただいて光栄至極。
「あ、3がかけない!」という日付入りのサイン。
家宝にします!

何かの間違いでスケルツォ弾くことになってもこれは保存版。
本日のレッスンの書き込みもたくさんあるのでもったいない。
もうピアノは弾けないなぁと思う瞬間と、また弾いてみたい!と思う瞬間が訪れる素敵な公開レッスンでした。
機会があれば何度でも聴講したいと思いました。

みやこちゃんもサインをいただいて、その楽譜を抱きしめてこれを絶対弾く!と言っていたのでお披露目が楽しみです。
いつか必ず聞かせてね。
そんな笠間クールシュヴェール音楽祭の公開レッスンでした。

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