気楽にクラシック~ヨーロッパ音楽紀行~哀愁の祖国 ポーランド@東京オペラシティ コンサートホール

待ちに待ったヤブウォンスキ氏のコンチェルトです。
92年だったかなぁ、池袋のホールでショパンのコンチェルト2番は聞いたんですが1番は初めて。
指揮者の下野さんとは霧島でも一緒に演奏していたし、気がかりはオーケストラだけだなぁ、なんて出かけて行きました。
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夜8時からってなんの罠ですか?って思ったんですが、1時間の短いコンサートを行っているようですね。19時半からレクチャートークがあって、それからコンサート。
今年はショパンコンクールイヤー。やっぱり日本人のエントリーが一番多いのだそうです。
好きだよね、みんな、ショパン。
やっぱりコンチェルトの1番のわたしのなかのイメージが間違っていないことを確認できたレクチャートークでした。

プログラム
ルトスワフスキ:小組曲
ショパン:ピアノコンチェルト第1番 ホ短調 作品11

指揮 下野 竜也
ピアノ クシシュトフ・ヤブウォンスキ
読売交響楽団

ルトの曲は予習しようにも曲がみつけられなかったもの。この曲って有名なのかしら?
あ、ポーランド ってリズムが見つかるのが楽しい。オケも丁寧だった気がします。

そしてコンチェルト。
今回は彼の好きなピアノで彼の信頼できる調律師さんが担当だととても喜んでいたと聞いていたので楽しみにしていきました。
とってもいいピアノコンチェルトだったと思います。
彼の音の壮大さとか剛胆さが評価されることが多いのですが、わたしは彼の音の神髄はピアニシモにあると思っているので、ピアノソロになったときのppの美しいことと言ったらありませんでした。
この曲はオーケストラが壮大な風景を見せてくれて、ピアノの音色は桜の散り際の花吹雪を感じさせてくれるのです(個人的な見解ですよ)
あの桜の花びらが舞い落ちる様子、おちずに枝にしがみつく様子、そして落ちた花びらが風に巻き上げられ、再度浮遊する様子。
とてもとても美しかったです。
時々オーケストラがオイ!でしたが、ま、許せる範囲。なんで日本人が気を緩めるとショパンは演歌になるのやら(悲)
すぐ持ち直すのはいいオーケストラなんだろうな、などと思ったり。

アンコールは英雄ポロネーズとノクターンの遺作。
最初のアンコールで出てきた顔を見て、あ、革命弾くかな?って思ったんですが、英雄ポロネーズでした。
アンコール曲じゃない、大きな曲を持ってくるのはよくあるんですけど、このポロネーズは彼の「大胆さ、豪華さ」の集大成みたいな演奏でした。
ピアノがよかったから弾きやすかったんでしょうね、中間部左手の16分音符の連打は本当にサラウンドになる。あれは凄いと改めて思う瞬間。
あれ出来るピアニストってなかなかいないと思うのね。
最後の音が弾かれる前に拍手と、ブラボー。
ま、これは許す。彼がお客様載せちゃった物ね。
そして遺作のノクターンはしっとりと。
あの空中にぽんと音をほおりなげて、それがきらきらの球体になって落ちてくる様は鳥肌が立つくらい美しい。
そしてこの曲は最後の音の残響が消え、ヤブウォンスキ氏の呼吸が一つあってからの拍手でした。

終演後ヤブウォンスキ氏にご挨拶。
「次はベートーヴェンだよ、コンチェルト!」
顔を見るなりそう言って下さった。
毎回毎回、次は?次は?と言い続けたかいがあったという物です。
うん、知ってる!たぶんきっと行く!
でもね、ソロコンサートはいつなの?
って言ったら大笑いされました。
いつもコンチェルトって言うからコンチェルトがあるっていえば、今度はソロ?
ってね。
でもソロもしてほしいんだもの、って言ったらほほえまれました。
最後にみんなで写真撮って、その写真でも大笑いして、終了。
美しい時間をありがとうございました。っていったら、それが僕の喜び、って言ってくれたので、たぶん満足のいく演奏だったのだと思います。
次は11月に大阪でセンチュリーオーケストラと飯森さんの指揮でベートーヴェンの4番が決まっています。
今年はショパンイヤーだからなかなか来日は難しいと思うのですが。。。。
今年は何度彼の演奏にあえるかな?

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