白井光子特別レッスン@国立音楽大学

今回の上京はこれに日程を合わせました。
国立音楽大学での白井光子さんの特別レッスン&公開レッスン。
問い合わせをしたら部外者でも両方聞けるというではないですか!

台風の中、お友達の車借りて行ってまいりました。
一人だからちょっとさびしいなぁ、なんて思っていたんですが、神様はわたしをよくご存知でした。
さびしくないように、配置してくださったんでしょう。
同門生のAさんがいらしてて、おたがい、あーー♪
一人じゃなくてよかったぁ、って二人で言い合ってました。

合唱を練習するお部屋らしく、すり鉢状のひな壇ができていて、そこに机と椅子がおいてあって、生徒側。
一番下にピアノと歌い手、という配置でした。
そんな広さの会場にもかかわらず、生徒さん20人もいない(汗)
先生らしき、貫禄のある方のほうがたくさんいらしてて、もったいないなぁ、ってしみじみ思う。

一人目はソプラノさん。
MozartのExsulate,jubilate
まずは声のフォーカスのこと。Mozartの声のフォーカスはまん丸。
楕円になってはいけない。
その作曲家、作曲家の声のフォーカスの場所があるからよく吟味すること。
声が出来たらその曲が歌えるようになるわけではなく、声を吟味しながら作りながら歌うこと。

29小節目からの8分音符はテクニックを表に出してはいけない。
35小節目2拍目からのピアノの旋律からとてもとてもレガートに。29小節目からのメロディと35小節目2拍目からのメロディーの違いを引き立たせること。
56小節目meでブレスした後、eの母音で歌うこと。
71小節目はピアノの音の作り方。
84小節目最後の音から始まるピアノのメロディと86小節目からの歌のメロディの引継ぎ。
108小節目からはしっかり歌うこと。レガートにはしない。
123小節目からのカデンツァ。自分で5,6通りつくってみないと、自分らしくそして曲にしっくりくるものはできない。

ラテン語についてはBachは必ずドイツ語読み。Mozartはイタリア語読みのことが多いと思う。すべてのメロディーの最後の音にテンションはつかない。
楽譜はきちんとしたものを使うこと。この彼女はPeters版を使っていたらしく、これに関してはBreitkopf版がいいとのこと。
わたしはBreitkopf版を持っていってたのでわからなかったんですが、カデンツァはそもそも入っている拍数がおかしかったみたい。1拍足りなかったんだと思いますがこの辺記憶、あいまいです。

2人目はテノール君。
Schumann の Dichterliebe から8,9,10曲目。
8曲目はUnd wüßtens die Blumen die kleinen
これはどんなきもち?という質問から始まり、数段階経て、「困惑」という単語にたどり着く。
困るとどうなる?そう、ふらふらしちゃうわよね?
それがこの出たしのピアノの32分音符なのよ。
困って困ってどうしよう?っていう感じ。形からひらひらしてるでしょ?ピアノの音も困ってね。
ふむ。困惑、ね。
鍵盤の手前から奥へ手の甲から行く感じになるとこの音が出る。
ピアニストにまで音色への言及があるのが白井光子って言えば白井光子なんだけど。
9曲目 Das ist ein Flöten und Geigen
この曲もピアノから。この曲は右手と左手はまったく別物と考えよ。あわせようとか、一緒の曲と思うと音楽が違ったものになる。
この曲は「抑えられた怒り」
プレスされた怒りの声の場所はどこか?
最後のピアノの音は、涙です。
10曲目Hör' ich das Liedchen klomgen
Langsamの意味を考えてはじめること。ピアノの右手の最初の音は伸ばす音だけど抑えない音。
指のコントロールで可能である。
きちんと声を吟味すること。今までの2曲と違って中音域ばかりになったせいか声が違う。自分で音の高低にかかわらず吟味すること。
5つの母音は発生するときの位置が違う。頭の後ろ、あごのちょうつがいのところ、お客様の向こう側。
しっかり母音をイメージし、声を聞いて、吟味して、声を作ること。

かなりピアニストに対する要求が多かったように思う。Schumannはピアノ厄介ですもんね。
椅子とピアノの距離、そして姿勢でピアニストのよしあしがわかるとおっしゃる白井さん。
すごいよな。。。。

3人目テノール。
彼は自分がテノールかバリトンか悩んでいるのを指摘されて、声種のはなし。
声種は自分で決めるものだと白井さんはおっしゃるの。
性格でもわかる。たぶん彼はバリトンになるよね。
声は高いほうが性格がにぎやかで、派手になる。テノールのばん!とした雰囲気より、バリトンの優しい感じのほうが似合う気がするという判断。
うん、声もね、まるくていい感じの人だったからバリトンになっていくんだろうね。

曲はWolf の Verborgenheit

まずは外国語の学び方。楽譜に日本語訳は書き込んじゃいけません。
どうしても母国語をみちゃうから。
翻訳をするのではなく体と雰囲気で体得していくこと。


この曲の雰囲気。
きちんと理解しないとまったく違うものになってしまう。
この曲はただただ一人にしておいて欲しい、放っておいて欲しい曲。
悲しくもいやでもなんでもない。
そう理解すると声が変わる。

ピアニストもどのをしめてはだめ。
声帯を開けると音色が変わる。


休憩なしのあっという間の3時間。
お疲れ様でした。

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