2014.10.05/レッスン

Schumann Liederkreis Op.39-6 Schoene Fremde の2回目。
10月に本番を2本抱えているピアニストさんはお休み。
師匠の体調が思わしくないようでしたが、声はしっかり作って確認していただきました。

ミルテは頭がいいから考えすぎる。
これって褒めてないでしょう?
きちんとした発声にならないと歌い手の声にすらならないわたしの声。
でも師匠に作ってもらえば(というか、師匠の形を体にいれてもらえれば)一応歌い手の声になる。
その自覚はあるので、いわれたことぐらいしようと思うわけですよ。
それを考えすぎといわれる。
考えているのはとてもよくわかる。
でも考えすぎることによって一番大事なものがなくなるのはミルテの欠点。
考えるのは本質の部分。それをなくしては本末転倒。
わかってるけど、結構難しいよ、その考え方。
地面と接してる足の平、ひざ、下腹部、みぞおち、胸、首、ほほ、後頭部、マスケラ と意識するパーツを指摘され、それから息を通す。
そのとき、普通足の平からマスケラまで考えるじゃないですか。それがやりすぎというか、考えるからできなくなるといわれる。
大事なことはその場所を通る息のこと。だからその場所は意識したらあとは息をかんがえればいい。物事の本質はとてもシンプル。ミルテは考えすぎてかえって難しくしているのだからシンプルに考えること。
シンプルに考え、あとはアスリートのトレーニングと一緒。「声を出す」という経験をつむ。決して声を作ってはいけない。
体に覚えさせる、が苦手なのだと改めて思う。歌い手さんって運動神経のいい人多いもんなぁ。苦手だからきっちり考えて、ちゃんとそこは守って、その先をたくさんしなきゃいけないのね。繰り返し、経験をつむ。でもそのきっちり考えて、が違うといわれたのでそこはちょっと頭をきりかえないといけないとおもうのです。
現在の私はスタッカートがいいトレーニングになるとのことなので、それだけでも日々の日課にできたらいいな。

師匠はドイツリートの専門家なので、イタリア的な考え方はあまりなさらない。
イタリアとかの曲は高い声を張り上げて、その声を聞いてもらうことに重きを置く曲が多いような気がするの。サビというか、一番盛り上がるところで「声」を聞いてもらう。
片やドイツリートは「言葉」を「詩」を聞いてもらう。
なので、高い声なんて、その曲の中の一瞬。そこだけ上手に歌っても、中音域がしっかり歌えていなければ、いい声の悪い声の差が目立つだけだし、どこまで高い声が出るなんてサーカスみたいなことはしなくていい。音楽をする上では必要ない。とおっしゃる。
たしかにリートは3点なんとか、なんて音は出てこないのでひたすらト音記号の五線譜のなかに書ききれる音域のブラッシュアップをはかるのが普段の練習。
でもなぜか今日は声のトライアル。どこまで上が出るか?をやってみた。
3度くらいずつ指示が出る。この先はもっと小さい小鳥の声。ここからは、ハミングバードくらいのもっともっと小さい鳥、ここからはもっともっともっと小さいねずみの声。
そう指示されて、徐々に当たりを細くしながら挑戦してみる。
絶対音感があるけど、2点Hあたりから、本当に2点H?って感じになる。
一応ちゃんと声楽の声で登れていく。
ひとりで遊ぶときのような「悲鳴」にならずに私にしては出したことの無い声域に足を踏み入れる。
結局はDisでずっこけたんですが、3点Dまでは出た、と。
2点H当たりからとりあえず必死。息をまっすぐ細く通すって私は細心の注意を払わないとできないから、無我夢中状態。
Disでずっこけて、再度トライになったらDはおろかCisすら行かないw
ええ、だって、どうやったんだっけ?どうするんだっけ?って本気で考えたもの。
それがだめなのよね。
1回しか出なかったからこれってまぐれじゃない?って思うのだけれど、1回でもできたことが大きいとおっしゃる。1回できて、次からできないのは100%メンタルの問題、フィジカルには問題ないとおっしゃる。ふむ。そんなもん?
師匠はこの発声の仕方でDまで出たって事はFとかFisまでは出る声帯をきちんと持っている。
Disくらいまでは日々のトレーニングで習得するのは容易だろう。
ただそれから上は毎日トレーニングして半年で半音ずつ体得できれば御の字。それくらい声を育てるのは時間がかかるし根気も要る。でも声帯として3点FやFisが出ないものではないから目安にするように。

決して悲鳴ではないけれどつやとか伸びは無い声なのよね、録音聞くと。
それでも声帯は筋肉だから日々のトレーニングを怠らなければそれぐらいは可能であるというのが師匠の意見。
上の声が出れば下の声も安定するし、師匠が「その声ははじめて聞いた」という声の色も見えてくるからちょっとこれも挑戦してみようと思う。
だってhigh C自分の手中にしたら世界変わるだろうとも思うのです。
なので上の声域広げるのも課題のひとつとしてみます。

曲は朗読に始終しました。
ざわめきちゃんと聞いてから、読んだか?
Wipfelはwipfelの位置を確認したか?
ちゃんと身震いしたか?
なんて不思議な光景だろうと思ったか?
矛盾した言葉の並びだと自覚して読んだか?
長母音と短母音は意識して発音したか?
Funkelenという言葉をなぜ使ったか考えたか?
Prachtの破裂音の意味は?
Wirrの音でwirrの言葉のイメージを表現してるか?
Heimlichがきちんとheimlichの意味を成すように発音しているか?
Duはだれか?

などなど。
意識していたものあり、無意識のものあり。意識していても声になっているかどうかはまた別な問題で、語り方、を教えてもらう。
子音が3つつながった音はそれこそ口移し状態。忘れないように。
これがすべてできてから、スタッカートと母音を使ったものとでの練習後やっと通して歌えるようになる。基本早口。きっちり口の中に地図を書いてしゃべれるようにしてくるように。
次回はピアニストさんと一緒だし時間があくからしっかり暗譜していらっしゃい。

暗譜して来いと言う指示はとても珍しいのでちゃんと暗譜して4週間後にレッスンに移行と思います。

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この記事へのコメント

wasabin
2014年10月08日 09:38
とても細かい指示でやる事一杯、それも瞬時に具現化のレッスンの様ですね。
これからのミルテさんが楽しみです♪

ドイツリートは未知の世界ですが、プロの聞いていると情景が浮かんでくる様で、説明が何となく分かる気がします。

先日の白井光子さんの講演を先生と一緒に行ける立場なんですね、素晴らしい。

http://wasabin.seesaa.net/
2014年10月09日 20:02
wasabinさま
言われてみればここのところ師匠と一緒に公開レッスン聞くこと増えてます。いつぞやはヤブウォンスキ氏の公開レッスン一緒に聞きました。そんなにめずらしいかしらね?
師匠との付き合いも20年以上ですから、お互い慣れているのかもしれません。

ドイツリートは情景が見えるように歌うのだと思います。ディスカウとか景色見えますものね。そこへは到達できるかどうかはわかりませんが、道は示してもらってるので歌えるようになりたいなぁ、って思うんですけど難しいです。

わたしはwasabinさまのフランスオペラが楽しみです。

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