フランス組曲@TOHOシネマズ宇都宮

David Bowie氏の訃報を受けて思ったこと。
わたし、ロックも洋画も大好きだったんじゃない。
少し遠ざかっていたのは、国家試験もあったけど、気持ちなんだよね、って思ったの。
なので今年はロックもクラシックも見たいと思ったらいくことにしようとプチ決心。
映画も、コンサートもお財布より気持ち優先にしてみようと思ったんです。

去年末から気になっていたフランス組曲、調べたら一番近い映画館で上映してました。
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監督:
ソウル・ディブ
製作:
ザヴィエル・マーチャンド
ロマン・ブレモン
マイケル・クーン
アンドレア・コーンウェル
製作総指揮: チャールズ・レイトン
クリスティーン・ランガン
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
レン・ブラヴァトニック
原作: イレーヌ・ネミロフスキー
『フランス組曲』(白水社刊)
脚本: ソウル・ディブ
マット・シャルマン
撮影: エドゥアルド・グラウ
プロダクションデ
ザイン: マイケル・カーリン
衣装デザイン: マイケル・オコナー
編集: クリス・ディケンズ
音楽: ラエル・ジョーンズ
原題:SUITE FRANCAISE
2014年 イギリス/フランス/ベルギー 作品

出演:
ミシェル・ウィリアムズ( リュシル・アンジェリエ)
クリスティン・スコット・トーマス (アンジェリエ夫人)
マティアス・スーナールツ (ブルーノ・フォン・ファルク中尉)
サム・ライリー (ブノワ・ラバリ)
ルース・ウィルソン (マドレーヌ・ラバリ)
マーゴット・ロビー (セリーヌ・ジョゼフ)
ランベール・ウィルソン (モンモール子爵)
トム・シリング (クルト・ボネ中尉)
エリック・ゴドン
デボラ・フィンドレイ
サイモン・ダットン
ダイアナ・ケント
アレクサンドラ・マリア・ララ
クレア・ホルマン
バーニス・ステジャース
ハリエット・ウォルター
ポール・リッター
ハイノ・フェルヒ

 1942年にアウシュヴィッツで亡くなったフランスの人気作家イレーヌ・ネミロフスキーが、極限状況下で書きつづった遺作が60年以上を経た2004年に出版され世界的ベストセラーとなった。本作はその小説を映画化したヒューマン・ドラマ。ドイツ占領下のフランスの田舎町を舞台に、夫の帰還を待つ身でありながら、駐留ドイツ軍中尉と禁断の恋に落ちたフランス人女性の運命を描く。主演は「ブルーバレンタイン」「マリリン 7日間の恋」のミシェル・ウィリアムズ、共演にクリスティン・スコット・トーマス、マティアス・スーナールツ。監督は「ある公爵夫人の生涯」のソウル・ディブ。
 1940年6月。フランスはドイツの猛攻に屈服し、支配下に置かれる。フランス中部の田舎町ビュシーには、パリからの避難民が続々とやって来ていた。大きな屋敷に暮らすリュシルは、戦地に行った夫の帰りを待ちながら、厳格な義母と2人きりの息詰まる日々を送っていた。やがてドイツ軍の駐留が始まり、リュシルの屋敷にはドイツ軍中尉ブルーノが滞在することに。意外なことに彼はピアノを見つけると、未完だという自作の曲を毎日のように弾き始める。紳士的で音楽を愛するブルーノに、いつしか心惹かれていくリュシルだったが…。
(映画データーベースより)

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ピアノを弾くはしくれの人間としては「フランス組曲」というとバッハの組曲を想像するのですが、それとはまったく関係のない第2次世界大戦のフランスでのドラマ。
恋愛物というよりは、ドイツに占領されたフランスの村の人たちの生活が描かれていました。
最初のシーンなんて、ああ禁じられた遊びと同じ!
いいとか悪いとかではなく、事実あったことなのだと改めて思わされる演出。
戦時下における音楽の立ち位置を見せられたような気がします。
演奏する、演奏できる、という共通項がドイツ兵士とフランス人の人妻の気持ちが寄り添っていく感じはとてもよくわかる。
この感じは演奏をしない人には理解してもらえるんだろうか?
安らぎ、とブルーノは称したけれど、安らぎと一体感が生まれるのは自然なことだったのだろうと思う。
それが敵同士。
痛いなぁ。
曲だけは時が流れ、すべてが変わっても、残る。
ブルーノがリュシルの残したのが「フランス組曲」。
だからその後別々の生活に残っても、この曲がある限り忘れないし、思い出す。

銃殺の命令を施行するときのブルーノ。
感情をおさえこむリュシェル。
逃げるブノアとその妻。
殺される子爵とその婦人。
厳格なリュシェルの義母、アンジェリエ夫人。
すべてを愚弄するボネ中尉。
おびえるパリから疎開してきた親子。

繊細な演技と描写で描かれていました。
意外だったのはラスト近くの1シーン、アンジェリエ婦人とアナ。
人の心の奥深さは計り知れないのだと思う。

見終わった後に改めて、この映画のベースになった小説の作者がアウシュヴィッツでなくなっていることに思いをはせる。
アウシュヴィッツに収容される彼女が、あのブルーノを描けたということはどういうことか。
戦争が人の本質をあらわにする。
その時に敵、味方問わず、いい人も悪い人もいたということだと思う。
戦争だから上官命令は絶対服従。
その命令を施行するときに人間の本質が見えるのだと、改めて見せられた気がします。

この映画の中のフランス組曲、楽譜でないかなぁ。
ピアノの曲がとても美しく、(それをいうなら田舎の風景も美しく)、とても印象に残りました。

リュシェルどこかで見たと思ったらブロークバックマウンテンに出てたのね。
そしてブルーノ役のマティアス・スーナールツがいいの。
彼の名前ははじめて聞いたので覚えておこう。
もうちょっとたったら上映される映画にも出てるらしいのでそれは忘れずに見に行くこと、と頭の中にメモ。

がんばって見に行ってよかった映画でした。

それにしても22時~24時のスーパーレイトショーって人はいるの?って思っていったんですが
やっぱり好きな人は行くのね。
貸切にはならず、見てきました。

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