1917年のドビュッシー 最後のコンサート@浜離宮朝⽇ホール

老化とはこういうことをいうのか、と思う瞬間。
浜離宮朝日ホールってどうやって行くんだっけ?と考えて、思い出せないとき。
ええ、行ったことあるはずなんですよ、このホール。
間違いなく数回行っているはずなのに、どうやって行ったか思い出せず、はじめっから検索し直し。しかし、検索して場所が分かってもそうだっけ???となる。
これじゃこみこみ妻をつっこめない(そこ?W)
大江戸線が出来てから行くのが初めてなのかしら、思いながらも釈然としない。
行けば思い出すかしら?なんて思っていたのですが、それすらない。
でもホールの建物前に到着すれば、そうそうここよね、って思うのですからたちが悪い。
記憶ってどこに溶けちゃうんでしょうね?

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普段はフランス音楽からは離れたところで生きています。
おしゃれすぎて引く部分もありながら、時々ドイツ物以上に土臭くなると言う不思議な音楽がフランス物だと思っています。
その中でもドビュッシーはとても有名で聴くことも多いですし、手が届きそうな作曲家さんではあるし、なによりレクチャーコンサートというので楽しみにしていきました。

実は青柳いづみこさんも高橋悠治さんもジェラール・プーレさんもご高名なので名前は存じておりましたが、演奏をきちんと聴いたことがなかったんです。
これだけのネームバリュー背負った方がそろっているコンサートというのもまれです。
青柳先生の企画とあるので、彼女の人望のなせる技なんでしょう。
盛りだくさんの曲目で楽しかったです。

まず歌い手の端くれとして驚いたのがドビュッシーが自ら作詞をして曲をつけた歌曲が存在するということ。そして未完のままですが、台本を自身で脚色し書きかけのオペラが存在するというのは知りませんでした。
天才というのは各分野の才能を持ち合わせている人が多いのは知ってはいましたがドビュッシーもそのたぐいだったのね。
近頃師匠がフランス歌曲も歌われるのでフォレーなどは聞き出していたのですがメジャーなドビュッシーは盲点でした。もうちょっと気にして歌曲も聴いてみましょう。
今日はソプラノの盛田麻央さんが歌曲を歌って下さいました。
鼻濁音がとてもきれいに、それも強調されすぎることもなく響いていたのが印象的でした。
美しい声でドレスもおしゃれで、フランス物が好きになる人はこうゆう美しい方なんだよなぁと思うソプラノさん。
メゾ・ソプラノのために書かれた歌曲も歌って下さった位なので安定したテクニックの持ち主の方でした。なのでとっても聞きやすかったです。フランス語の訳がついていたので、客席がもうちょっと明るかったらテキスト読みながら聴けたでしょう、とおもうくらい発音もクリアで素敵でした。

わたしは普段からあまり弦楽器は聴かないのですが、ジェラール・プーレの名前はさすがに聞いていました。でもお父様のガストン・プーレがドビュッシーと懇意であったことはこのレクチャーで知りました。
トークでプーレさんが「びおろん」と何度かおっしゃってて、フランス語だってわかっているのにかわいー♪と思ってしまう私。フランス語って時々音が可愛いと思うのはわたしだけ?
ヴァイオリニストは左耳で音を聞くことが多いのだときがついたのは、プーレさんが演奏なさるときのピアノの位置。舞台中央よりかなり上手(かみて)よりにピアノを配置しての演奏でした。ヴァイオリニストはピアニストの背中側に立つという立ち位置。これだと左耳でピアノを聞きやすいし、ピアニストさんともコンタクトを取りやすいのねきっと。
ヴァイオリンはバッハのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタとドビュッシーのヴァイオリンとピアノのためのソナタ。
時代が違う2人の作曲家のソナタでしたが、とても素敵でした。プーレさんのヴァイオリンの音が始終「やさしい」のでした。
音が優しい演奏家さん、好きです。

ストラビンスキーのペトリューシュカの連弾が高橋悠治と青柳いづみこお二人の演奏でした。これ、ものすっごくけんかしながら作ったかも?と思った1曲でした。
だってね、お二人とも天才で凄い才能の持ち主だと思うのですが、共通項は何?と思うくらい音楽性が違うと思うの。その2人の連弾だから、きっちりどちらが弾いているのか音色で分かる。
でもきちんと楽譜がみえて、音楽になっていて?面白い演奏でした。
迫力のある面白いペトリューシュカでした。

とても素敵な楽しいコンサートでした。
ピアニストさんが青柳先生の生徒さんであるということもあって一緒に行けたのも又楽しかったです。
フランス物は遠いけど、また機会があったら青柳いづみこさんのコンサートは行ってみたいなとおもいました。来年はドビュッシー没から100年。ドビュッシーを冠にしたコンサートが増えそうです。

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